LOHAS Healing Garden

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自然の力を感じられる「エッセンシャルオイル」「ヘナ」「植物ミネラル」で癒された経験を分かち合って紹介しています。

主宰者プロフィール

豊 ともこ(Yutaka Tomoko)

Tomoko

JAA日本アロマコーディネーター協会認定校
アロマセラピスト&インストラクター

鹿児島県鹿児島市在住
五感の癒しをテーマに、植物や香り、色、音、タッチ、食による癒しの効果を取り入れた心と体とスピリットのためのホリスティックなセラピーや個人セッション、各種セミナーを日本各地で行っています。

自己紹介

アロマとの出会い
約11年前、OLの仕事を続けながら結婚生活に入りましたが、家に帰り着くのが11時、12時という日もしばしば。仕事と家事の両立に四苦八苦していたときのことです。
ふと目に留まったタウン誌の「アロマの香りで癒しのひとときを」の文字。その言葉に心魅かれ、ドキドキしながら駅前の小さなサロンを訪れました。わたしにとってアロマのトリートメン卜はその時が初めて。
いい香りに包まれ、心も体もとろけそうになりながら、夢見心地でサロンを後にしたのを思い出します。それから毎月定期的に通うのが楽しみのひとつとなりました。
セラピストさんと色々なお話しをしながらいつも途中で爆睡してしまうのですが、そのひとときがわたしにとって心身共に癒される至福の時間となっていきました。
アロマセラピーをお仕事に
それからしばらくして実家の鹿児島に帰省した時のこと。膝の痛みがあるという母に、持ち帰ったアロマのマッサージオイルを使って、見よう見まねで脚のトリートメン卜をする機会がありました。 「いい香り、気持ちいいねー、楽になったよ、ありがとう」 そう言って喜ぶ母の笑顔とありがとうの言葉に、自分がアロマのトリートメントを受けたときとはまた違う喜びを感じたのです。 そして、「あなたは事務の仕事より、こういう癒しのお仕事の方が向いているんじゃないの?」の母の一言が、わたしの第二の人生の扉を聞くきっかけとなりました。

それからしばらくしてOLの仕事を辞め、アロマコーディネータ一、アロマインストラクターの資格を取り、とにかく興昧のあるセミナーは片っ端から受けていきました。 そしてアロマセラピーについて学べば学ぶほど、自然や植物の持つ癒しの力にますます魅せられていきました。

8年前自宅でサロンをオープンし、その後JAAの認定校を開校することとなり、現在はアロマコーディネーター養成講座をはじめアロマの単発のセミナーや、ヘナやアーユルヴェーダ、ハーブ、クレイなど自然の物を使ったケアを行っています。 大好きなアロマを通して色々な方と出逢い、経験や喜びを分かち合い、一緒に成長できることは、わたしにとってこの上ない喜びです。

「田舎で自給自足の生活をしながら、小さくてもいいからフィンドフォーンのような癒しの空間を創りたい」「一家に一人アロマセラピストを」というのが私の夢。 亀さんのようにゆっくりであっても、地道に一歩一歩、周りの方たちとの信頼関係を基に素敵な方たちとの癒しの輸が広がり、その夢は少しすつ現実に近づいています。
被災地でのボランティア
震災後2週間経った3月24日の朝、高速バスで仙台へと向かいました。3月から4月にかけての延べ2週間弱、最初は仙台から比較的近い石巻や大塩、高砂、蒲生、東松島、福島などの避難所を回り、 6月は陸前高田や気仙沼、7月は仙台や石巻でボランティアとして活動する機会がありました。

始めて被災地を訪れたときは、地震や津波の残した爪痕の大きさにただただ愕然とするばかり。被災された多くの方々の声をじかに聞きながら涙が止まらないこともありました。 何ができるかはわかりませんでしたが、「被災地に着いたら、できることは何でもやりたい」そういう思いで現地に向かいました。

被災された方たちの心のケアが求められ、避難所にいらっしゃる方々のお話を聴く傾聴のボランティアがわたしに与えられた役割。 オリエンテーションでは、「とにかく被災された方々の話を聴くことに集中してください。何かアドバイスをしたり、話し過ぎたりしないように。 津波、地震、頑張ってくださいなどの言葉は使わないように」などの指示を受け、カウンセラーの方や、看護師さん、リフレクソロジストの方、それに運転手として被災地の道に詳しい現地の男性の方と一緒に行動しました。 現地では毎朝8時前に仙台の上杉にある災害対策本部に集合し、戻って来るのは夜8時9時。

集まった救援物資を積めるだけトラックに積んで物資を届けながら被災された方々の話を傾聴するのが目的でしたが、アロマセラピス卜として何かできたらと思い、 自宅にあった精油とセラピスト仲間や友人が寄付で送ってくれた精油、合わせて約30本とキャリアオイル3本を、一緒に持って行きました。 それがとても役に立ち、避難所にいらっしゃるみなさんにハンドやフットのアロママッサージをしながら、色々なお話しを伺うことができました。 「避難所生活で背中や肩が痛くて」とおっしゃる方も多く、声をかけるとほとんどの方が「やってほしい」と言ってくださいました。2週間以上もお風呂に入れず、肉体的にも精神的にも疲れていらっしゃる方がほとんど。

「汚くてごめんね」と言いながら申し訳なさそうに手や足を差し出されるのですが、その顔は優しく穏やかで私たちへの心遣いでいっぱい。大変な状況の中で本当に頭の下がる思いでした。 「津波が迫りくる中、命からがら必死で逃げて来た」という方、 「胸まで水に浸かりもうだめかと思った。遺体をかき分けながらフェンスにつかまり水が引くのを待って避難所に来た」という85歳になるおばあちゃん、 「目の前で流されて行く人を見ながら助けることもできす見殺しにしてしまった」と自分を責める男性の方、 ちょうど息子さんの卒業式だったため「中学校の屋上に避難し、屋上から町や人や車が呑み込まれて行くのをただただ見ていることしかできなかった」と声を震わせながら話されるお母さん、 家族とまだ会えずどうなっているかもわからないと心配そうに話す方。震災後も余震が続き、避難所にいても怖くて夜も眠れす、いつでも逃げられるように服を着たまま横になっているという方がほとんどでした。

みなさんの置かれている状況や心の内を思うと、私にできることは本当に微々たること。ほんとうに自分の微力さを痛感しました。 でもそんな中で、わたしの手を見つめながら「あったかい手ですね。とってもいい香り、体も心も癒されます」と涙を浮かべながら頭を深々と下げてくださる方や、 「昨日あなたにアロマのマッサージをしてもらって震災後初めてぐっすり眠れたのよ」と次の日嬉しそうに言いに来てくださる方もいらっしゃって、そういう方々の声にかえって私の方が励ましを受け、来てよかったと心から思いました。

このときブレンドしたのが、緊張を解きほぐしりラックス効果の高いラベンダーと、気持ちを明るくしていただけるようにスイートオレンジ、体の凝りや痛みに助けになるようにとペパーミントの3種類。 このブレンドは、2歳になる女の子から85歳になるおばあちゃんまで、大人気の香りのブレンドでした。他に、空気や手の殺菌用に、ユーカリラディアー夕、ローズマリー、レモン、ペパーミントをブレンドしてスプレーを作り、避難所に持って行きました。
素晴らしいチームワーク
2日もすると、あっという聞に手持ちのキャリアオイルも無くなってしまいました。そこで、関東に住むセラピスト仲間やお友達宛てに、「ハンドマッサージのためのキャリアオイルが足りなくなりました。 もし寄付しても構わないという方は、送っていただけないでしょうか?」というお願いのメールを送ったところ、なんと翌日に合計20本以上のキャリアオイルのボトルが届いたのです。 当時は東京から仙台まで荷物が届くのに一週間はかかると聞いていたので、それはまさに奇跡でした。 みなさんの迅速な行動力と助けに心から感謝しました。届いた荷物をひとつひとつ聞きながら涙がこみ上げて来ました。 「どこにいても心はひとつ。私の周りには素晴らしい仲間がいてくれる」そのことを改めて知る出来事となりました。 その後セラピスト仲間やオイルのメーカーさん、JAAの方からも精油やキャリアオイルの寄付をいただき、ボランティア活動を続けることができました。 わたし一人ではできないことでも、チームとして助け合って動く時、多くの不可能が可能になることを知ったのです。 ボランティア活動から災害対策本部に戻ると、それから反省会でその日あった出来事や傾聴で聞いたお話しを報告します。 みなさんの話を聞きながら感動すると共にボランティアで参加したメンバーの方々の心と体のケアがとても必要だということを感じました。

反省会の後、ボランティアのメンバ一同士がお互いの肩を探み合い、その日の疲れを癒し合う場面もあり、過酷な状況の中でもみなさんの愛と思いやりを感じることができました。 震災後すぐに被災地に駆けつけ、災害対策本部でほとんど寝すに活動されてきたリーダーやスタッフの方たちにもアロマのハンドマッサージをさせていただく機会がありました。 短い時間ではありましたが、それまでの緊張や疲れがほぐれ、みなさんが笑顔で「気持ちいいね」と言ってくださる姿を見て、母にはじめてアロマを使って脚のマッサージをしたときのことを思い出していました。 アロマでハンドのマッサージをしながら傾聴するという形がとても効果的だと言っていただき、一緒に参加したボランティアの方々にも簡単なアロマハンドマッサージの仕方を分ち合うこととなり、それがその後も引き継がれていきました。 ボランティアに参加した方の中に、生徒さんの姿を見つけ、お互いに顔を見合わせびっくりすることもありました。 現地でボランティア活動を一緒に行ったみなさんからも、人の癒しにアロマの必要性をとても感じたと言っていただきました。

アロマについてもっと学びたいということで、被災地から戻ったあとで、ボランティアに参加した看護師さんと介護師さんの2人の方がアロマコーディネーターの養成講座を受講されるとととなりました。 共に働けることを喜び合い、被災地から帰ってからも、生徒さんや周りの方たちと協力し合って色々な支援を一緒に行っています。 最初に被災地から約5日ぶりに家に戻った時は久しぶりにお風呂に入りながら「いかに自分が恵まれた環境で生活できているか」を実感しました。 「家があること、家族が一緒にいられること、お風呂に入れること、食べ物や着るものがあること、電気や水、ガスが自由に使えること、電車やパスが動いていること」 それは、ごく当たり前のことでした。でもその当たり前のことが、本当はとっても有難いことなんだとあらためて思いました。 3月、4月は避難所でのハンドマッサージの傾聴ボランティアが主な活動でしたが、6月、7月にかけては、音楽による心の癒しをということで声をかけていただき、 コンサー卜で陸前高田、気仙沼、仙台、石巻を廻り、コンサー卜の前後の30分~1時間くらいの時間を使って、避難所にいらっしゃるみなさんに、 お互いペアになってもらい簡単なハンドのマッサージの仕方を分かち合うという形で行い、小学校2年生の男の子や、年配の方々など色々な方が参加してくださいました。 みなさんお互いの手を擦りながら、「いい香りね~」「気持ちいいね~」 と笑顔で参加してくださり、 中にはわずか30分くらいの間にセラピスト顔負けの手付きで手を滑らせている方もいらっしゃいました。

7月は熱中症対策にラベンダーとペパーミントを洗面器の水に垂らし、その中で浸したクールタイを避難所で配りコンサートを聴いていただいたり、同じブレンドの水にタオルを浸し体を拭いていただいたり、ひんやりスプレーを作ってもらったりしました。 その頃お風呂は3日に1回しか入れないとのことで、蒸し風自のような体育館で過ごされていたみなさんには「ちょうどタイムリーだ」と思った以上に喜んでいただき、とても嬉しかったです。 真黒に日焼けしたジャージ姿の、見るからにたくましい漁師のおじちゃんは、「ここにいるとストレスも多いのだけど、俺こう見えて臭いフェチでね。この香りがとても気に入った」とニコニコしながら、何度も嬉しそうに話しかけてくださいました。

8月に入ってからは、横浜に住む知り合いに声をかけ、集まってクールタイやひんやりスプレー作りをしました。その後もみなさん各自で布を持ち帰り、作って送ってくださり、思った以上に多くのクールタイが集まりました。 それにひんやりスプレーとメッセージを書き添えてラッピングし、髄時箱詰めして石巻、福島、宮古などに合計で300本以上のクールタイとアロマのスプレーを送ることができました。 あとから被災地のみなさんからお礼のメールやメッセージをいただき、喜んでいただけてほっとしました。 被災された多くの方々のことを思えば、まだまだ足りなかったと思いますが、一人でも多くの方がこの暑い夏を少しでも心地よく過ごしてもらえた事を願っています。 被災地の方々の状況に合わせて、その時その時でボランティアや支援の形は変わっていますが、今日分にできることを精一杯続けていきたいと思っています。
被災地からの便り
東北から戻ってか5、現地で知り合った方々からメールでメッセージが届きました。その中には「こんにちは。大震災時東松島避難所に立ち寄りいただきとても嬉しく思いました。大変な思いをしている中、アロマで癒して下さり有り難う御座いました。 今は避難所を出て家族で雑魚寝しながら頑張っています。本当に有り難う御座いました笑顔で生活できるように頑張ります。またメールしますネ。」

4月の始め、2回目に石巻にボランティアに行った時に出逢った愉香さんは40代後半の栄養士さん。今ではとてもいいお友達になり、現地の状況をメールや電話でおしえていただいたりしています。 7月にいただいたメールには「本当に沢山の皆さんが心を寄せて下さる事に感謝でいっぱいです。いただいたアロマオイルにこの2ヶ月どれ程癒されて来たことか。 少しずつ香りを身にまとうことが、荒れた風景の中で、どれ程心の安らぎになって来たことか。素晴らしいお仕事だと思います。栄養士の仕事も大好きなのですが、私も癒しのお仕事をしたいと思い、足つぼ健康法を学んで来ようと思いました」と書かれてありました。

8月には集中の足つぼの講座を受け、今はセラピストとして被災した方々のケアを始められています。先日は、3月|こ東松島の避難所で出逢ったKさんから小包が届き、聞けてみると笹かまが入っていました。 「石巻の笹かま工場が頑張って復興しました。笹かま食べていただきたくて送ります。わたしたちも頑張っています。…宮城の母より」と書かれたメッセージを読み、思わす、胸がいっぱいになり涙が溢れました。 震災がちたらした被害や悲しみは大きいものでしたが、今回の出来事を通して特別な出逢いやかけがえのない友をいただきました。また、植物の持つ癒しの力の素晴らしさをあらためて知り、アロマセラピストであることに心から感謝しました。 これからもアロマを通して、沢山の素晴らしい出逢いや経験が待っていると思います。わたしにとって素晴らしいお仕事に出会えたことに心から感謝しています。また、これからもアロマセラピストとして自分にできることを続けていきたいと思っています。

自己紹介

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